そんなわけで

夫(英国人)の実家で

数日間を過ごしたのですが

事前の夫の脅迫

(『僕の妻は家事をやる

奴隷じゃないからね』)

(あらためて聞くと

なんてことを

言ったんだわが夫は)が

功を奏したのか

私はまあそれほど

辛い目には

遭わなかったのですが。

 

つまり私が当事者となるような

紛争や軋轢は起きなかったのですが。

 

 

・・・今回、夫の実家には

夫の弟妹が全員揃っており

つまりアダムスファミリー大集合。

 

 

 

 

 

何も起きないはずがなく。

 

夫の実家の人々は

それぞれ深く

愛し合っていることは

間違いないんですけど

・・・よくも悪くも

感情表現が強烈な時があり・・・

 

忙しさと暑さのせいも

あったのでしょう、

我々の滞在中

無視することのできない

大規模口論が4回ほど

連続して勃発しました。

 

原因は恐ろしくくだらない、

もとい、些細なことで、

工具の置き場所とか

車の停め方とかそういう・・・

 

「あの工具をあそこに

置かないでくれたまえ」

 

「あそこに置いてって

言ったのはそっちでしょう」

 

「あの時はそうだったが

今はそうじゃない」

 

「じゃあ『置き場所を

変えてくれ』って

お願いするのが筋でしょう」

 

私の実家だと

ここで議論が終わるか

チクチク言葉の応酬

しばらく続くかなんですが、

つまり双方の声音は

むしろ抑えられるのですが、

夫の実家ではここで

片側・あるいは両側の

声のボリュームに

クレッシェンドが

これでもかとかかっていく。

 

声の大きさで

自論を通そうとするというか

解決を図ろうとするというか。

 

で、まあそれはそれで

家族の風習というもので

新参者である私には

関係のないことでござんすが

・・・私は感情的になって

自分のコントロールを失っている

(ように見える)人が苦手で。

 

怖いとかではなくむしろ

軽蔑に近いほうに

自分の気持ちが

持っていかれがちで、

でも身内を軽蔑するのって

嫌じゃないですか。

 

ですので私は今回

このような感情爆発が

自分の目前で始まると

「おお、あそこに

白い蝶がいますねえ・・・」

とかわざとらしく呟いて

席を離れる作戦に出ました。

 

 

 

 

いやほら白い蝶を

見たいだけなんですよ。

 

それで私がこれをやって

違う部屋に移動したら

後から甥っ子2名もついてきて、

なんだ君たちも

白い蝶を見たかったのか、と。

 

しばらくすると紛争当事者

2名を元の部屋に置いて

他の人たちが皆私のいる部屋に

避難してきたのですが

・・・別の戦いがそこで

始まってしまってですねえ・・・

 

勿論私は甥っ子たちと

白い蝶を追って部屋を出ました。

 

しかしこれが3回続き・・・

 

最後のほうはもう

移動する部屋を探すのが面倒で

台所に腰を落ち着けていたんですが

紛争を避けて逃げ出す

難民というのは

こういう気持ちなんでしょうね。

 

まあでも甥っ子たちには

三十六計逃げるにしかずの

秘策を伝授出来て満足です。

 

 

 

 

これ、大事ですからね。

 

 

家庭内の対立は

陰湿に小声が基本のあなたも

大きくハキハキ

元気よくなアナタも

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あれは去年の

夏のことでした・・・

 

夫(英国人)の父、

すなわちわが義父

(白色シュレック)が

膝の手術を

受けることになりました。

 

息子としてわが夫は

手術当日から数日間の予定で

一人で実家に帰省しました。

 

手術自体は無事に終わり

義父は翌日に退院。

 

退院前のお医者様との

面談には夫も同席し

「痛み止めはこちら、

リハビリの予定表はこちら、

くれぐれも無理はなさらず

しかしまったく

動かないのも駄目です」

 

「先生、車の運転は

いつからしていいですか」

 

「少なくとも今日から

1週間は我慢してください」

 

そこで夫が会話に混ざり

「父さん大丈夫だよ、

どこかに出かけたいなら

僕が運転するよ、そのために

僕は帰って来たんだから」

 

言葉通りわが夫の運転で

義父は自宅に帰還。

 

で、即座に

「車の鍵はどこだ、

ちょっと牛の様子を見てくる」

 

 

「それなら僕が運転するよ」

 

「お前は牧草地を車で

走るのに慣れていないだろう、

私が運転する、鍵はどこだ」

 

「お医者様が今日から

1週間は運転しちゃ

駄目だって言ったでしょ」

 

「私はそれに同意していない」

 

それでまあ悶着がございまして。

 

最終的にわが夫は

わが義父が牧場の柵を

開けようとした隙を突いて

車の運転席に飛び乗り

車をガレージに戻し施錠、

ガレージに南京錠をかけ

そこからずっと2つの鍵を

肌身離さず持つ作戦に

打って出ました。

 

 

義父が烈火のごとく憤っても

そんなことで動じるわが夫ではない。

 

お風呂に入る時でさえ

鍵を浴室に持ち込む徹底ぶり。

 

 

しかしこれで諦める

わが義父ではなかった。

 

滞在3日目、わが夫が

お風呂から上がって部屋に戻ると

なんと夫のお財布・携帯電話・

眼鏡が棚から消えていて・・・

 

「息子よ、物々交換だ、

お前が私の車とガレージの鍵を

私に返すなら、私も

お前の持ち物を返してやろう」

 

「父さん、僕は

そんな脅しには屈しないよ」

 

・・・それでまあそこから

当然のごとく色々あって

わが夫はお財布・携帯なしで

スコットランドに帰って来てですね。

 

 

わが夫のコメント:

「予備の眼鏡を車の中に

置いておいてよかったです」

 

わが義父のコメント:

「本当は財布の中のカード各種を

無効化しようかとも思ったが、

それはお前の妻(私のこと)が

迷惑をこうむるかと思って

止めておいてやった」

 

まあお義父様ったらご寛大。

 

この話を聞いて私は

義父の精神力が衰えていないことに

大笑いをしたのですが

・・・まあ夫にしてみたら

笑えないことでもあったろうな、と・・・

 

でもほら、私がそこで

笑ってあげないと

洒落にならないじゃない・・・?

 

 

 

 

まあその後わが義父は無事に回復、

車で事故を起こすこともなく

夫の私物も五月雨式に

スコットランドの

我が家に戻ってきました。

 

術後の身体でも意気軒高。

 

これぞわが義父なのであります。

 

 

「その意地の張り方は

認知症初期」とか

言いたくなったそこのアナタ、

わが義父は過去20年間

こんな調子なのでございます

 

世の中には我々の常識では

計り知れない強烈な人格の

人間が存在するものなのです

 

でもまあ私はこれ、

義理の関係だから言える

セリフかもしれませんけど

 

ただ夫と夫の血縁も皆

結局は義父のことが好きだしなあ

 

ある意味得な性格ですよね

 

・・・それで納得して

問題ないんでしょうか

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ところで今回の

夫(英国人)の実家への帰省は

私はほぼ1年ぶりだったのですが

・・・実は少々

気まずい前段がございました。

 

わが背の君め、『よかれと思って』

前もってご実家の皆様に

「僕の妻は今回

家事の手伝いはしないからね。

彼女は労働力でも

奴隷でもないからね」

 

・・・貴様なんてこと言うんだ!

 

ちゃんと宣言してきましたよ、と

胸を張って私に報告してきた夫に

「どうしてそんなこと言うんだよ!

私の立場がないだろ、それは!」

 

しかしこの反応は

わが夫を傷つけたらしく

「・・・僕は君のためを思って

言ったんですよ・・・だって

前回とかひどかったじゃないですか

 

私は夫の実家での諸々は

『過ぎてしまえばすべて思い出』と

ある程度割り切れていたのですが

夫にしてはどうもかなり

辛い経験であったらしく。

 

自分自身の精神衛生のために

同じ轍を

踏みたくはなかった様子というか。

 

・・・まあその気持ちは

わかるかなあ・・・

 

あと夫は去年の夏に

単身帰省した時にすごい目

遭ったみたいだからなあ・・・

 

しかし私はいったい

どんな顔をして

皆様にお会いすれば・・・

 

\こんな顔でどう?/

 

そんなわけでこのたびは

同時に帰省していたわが義弟たちが

朝に夕に皿洗いしたのを確認してから

「じゃあ今日は私がやります」と

団体戦の大将の風格で流しに立った私です。

 

わが嫁ぎ先の両親である義母には

「そんなこと!しなくていいのよ!」

と必死に制止されましたが

まあこれは

『お約束』のやり取りということで。

 

わが夫もちゃんと2度ほど

皿洗い係を務めました。

 

夫がお皿を洗う時は

私がお皿ふき係、

私がお皿を洗う時は

夫がお皿を拭く係です。

 

 

去年の夏に夫が経験した

素敵な話をここで

ネタにしたいのですが

コメント欄に絶対

「それは認知症の初期症状」とか

言い出す人が現れそうなので

ためらわれるんですよね

 

そういう誰かを病気と

決めつけるようなことって

あんまり言っていいことじゃ

ないと思うんですけど

ネットだとそこらへんの基準が

甘くなるものなんですかね?

 

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うっかり使用すると

階下のキッチンに水が漏れる

わが夫(英国人)の実家の

2階のシャワー。

 

ちょっと覗いてみたら

足元部分の床板というか

タイルというかが

何枚か剥がれていて

足元注意はヨイカ!

ヨクナイ!みたいな有様で・・・

 

 

 

 

衛生と引き換えに安全を

諦めたくはないっていうか・・・

 

 

ただ冒険心の強いわが夫は

夫の父、すなわち

わが義父(白色シュレック)が

ここのシャワーを使った後に

自分もそこで体を洗ったんですよ。

 

二人分の水の量に

排水口も驚いたのでしょう、

台所の漏水の勢いが

普段の倍になりまして・・・

 

台所といっても

英国の田舎風で広いんですよ、

中央には大きな食卓が

鎮座している感じで。

 

水漏れはそのテーブルのわき、

床に敷かれている絨毯を

直撃する感じでいつも起きるのが

この時は落水がどんどん

テーブルに近づいてきて

最後にはテーブルクロスを

濡らすようになって・・・

 

さて既婚者の皆様には

ご同意いただけますでしょう、

嫁ぎ先を訪問した際に

先方の生活様式や常識について

あれやこれや言ってしまうのは

マナー違反中のマナー違反。

 

それだけはやってはいけない。

 

この前提を踏まえた上で

わが夫の実家で

このような水漏れが

観測されるようになって

すでに2年が経過

・・・私以外の皆様は

この漏水状況に

すっかり慣れているらしく

誰一人として動揺しない。

 

故に私は礼儀作法の観点から

あれやこれや言ってはいけない。

 

しかしこれは・・・

 

しかしこれは

生活排水、汚水ですぜ?

 

一計を案じた私は

テキパキとした腰の軽い

嫁を装い屈託のない笑顔で

「あらあら、水を受ける

バケツはどこですか?」

 

絨毯の上にはバケツを、

テーブルクロスの上には

新聞紙を敷いて応急処置。

 

でも新聞紙から水はどんどん

テーブルクロスに沁みていくし、

衛生学のテストだったら

ここで食事を

するのは落第だろうな・・・

 

 

いやいや世の中には

もっと不衛生な状況で

食事をせざるを得ない人は

たくさんいる、過度の衛生を

求めるのはある意味傲慢、

しかしこれは『過度』か?

 

健康で衛生的な

最低限度の生活とは一体何か。

 

そんな思索をつまみに

食事を強行した私です。

 

その後もお腹は壊していません。

 

胃腸が丈夫でよかったです。

 

 

シャワーを利用した夫に

足元は大丈夫だったか尋ねたら

「気をつけないと駄目でした」

 

「2階の床板と1回の天井が

一部貫通しているものな、

つまり2階部分には

穴が開いているってことだろ」

 

「そう、気をつけないと

下の階にいる人から

僕のとても私的な部分を

直視されてしまいます」

 

「・・・なんだって?」

 

「1回の人も

気をつけないと駄目ですよ、

迂闊に上を見上げたら

とんでもない角度から

見たくもないものを

見る羽目に陥りますよ」

 

 

日常に生活にスリルを

求める人にこそお勧めしたい

シャワー状況でございます

 

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というわけで夫(英国人)の

実家に行ってきました。

 

 

なんと泊りがけ。

 

(話せば長いことながら

私は『問題なく使用可能な』

トイレとシャワーを

必要とする身であるため

前回は夫の実家の近くの

ホテルに滞在いたしました)

 

数か月前に夫の末の弟が

台所の配管を修理して

蛇口から水が出るようになり

(それまでは

熱湯しか出なかった)、

同時にわが夫が

1階のシャワー室の

排水部分を大掃除して

水を流せるようになった

(それまでは排水口から

水が流れないので使用不可だった)

という話だったので。

 

 

確かに台所の

蛇口からは水が出ました。

 

それはいい。

 

問題はシャワー室。

 

「排水口問題、直ったんだよな?

じゃあシャワーを使って大丈夫?」

 

「排水は直りましたけど

シャワーからは熱湯しか出ませんから

使ったら火傷をすると思いますよ」

 

「じゃあお風呂はどうするんだよ。

私は汗をかいているから

シャワーを浴びたいぞ」

 

「2階のシャワーが使用可能ですよ」

 

「あ、そうなの?

2階のシャワーは

使用すると台所に

雨が降るものだとばかり

思っていたけど

それも直ったの?」

 

・・・みたいな会話を

しているそばから

台所の天井から水が漏れ始め・・・

 

 

「おいおいおいおい!

直っているどころか

悪化してんじゃねえか!

(思わず口調が荒れる)」

 

「2階のシャワーの排水は

もう素人じゃ歯が立たない

水漏れぶりですからね、

配管工を雇わないと

いけないんですけど」

 

「雇おうよ、じゃあ雇おうよ」

 

「半径20マイルに存在する

配管工さんは皆

この家での仕事を断るんですよ」

 

「どうしてだよ」

 

僕の父が横暴だからですよ。

僕が配管工でもあの父のために

働きたいとは思いませんからね、

配管工さんを

責めることはできません」

 

その達観はどうなのかな!

 

・・・シャワーは結局

わが義父が趣味で建てている

1/1サイズのドールハウス

使用することができました。

 

ドアもカーテンもない

ミニマリストの夢

あるいは露出狂の天国みたいな

お風呂場(建築途中)でしたが

まあお湯は出ましたし!

 

久々に夫の実家の

洗礼を受けた気分でございます。

 

 

しばらく夫の実家ネタは

封印していたんですけど

それは何故かと申しますと

この家族の奇行というか

奇天烈な生活ぶりを

うっかり私が書くとそれを

真面目に批判してくる方が

いてですね・・・

 

私が何故嫁ぎ先の皆様を

『アダムスファミリー』

呼ばわりしているのか

いま一度お考えいただきたい

 

 

 

 

まあでも批判したい人の

気持ちもわからないでもない

 

台所の水道を直した末の義弟曰く

「水が出なかった原因だけどね、

上水道のつなぎ目のところに

ネズミが挟まって死んでいたんだよ」

 

・・・笑えない状況こそ

無理してでも笑い飛ばせ!が

英国のユーモア道でございますぞ!

 

コメント欄、

『ハンタウイルス』への言及は

禁止でお願いいたします

 

私の実家もそれなりに

どうかしていますけど

夫の実家は

格が違うと思うんですよね

 

・・・その達観もどうなのかな

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