今回の夫(英国人)の

実家訪問、そんなわけで

色々凄かったんでございますが、

あ、あれですよ、本当に

すごかったこと

ここには書いていませんから、

そこは嫁として、ええ。

 

まあ正直夫も夫で実家滞在中

ずっと少しイライラしていて

それはよくなかったと

思うんですけど、

ただ夫がイラつく要因は

私にもよくわかってしまって・・・

 

たとえば帰省の道中で

パイを買ってこいという話が

買うならその店じゃなく

あの店で買えという話になり

購入数が二転三転して

最終的に指示された数を

買って持って行ったら

数が正しくないと文句を言われ。

 

夫曰く「まずは

『買ってきてくれて

ありがとう』でしょ?」

 

でもその苛立ちを隠して

食事の用意をしようとして

夫は冷蔵庫の中に

カビまみれのキノコと

液状化した野菜を

発見してしまい

「・・・父さん、僕は

あとで冷蔵庫の掃除をするね」

 

「そんなことは頼んでいない」

 

「でも冷蔵庫の中、

ひどいことになっているよ」

 

・・・夫のこの一言は

私からしてもちょっと

余計だったとも思うんですけど

まあ義父は面白くないから

そこから喧々諤々が始まりますよね。

 

それにしてもキノコの周りに

カビって生えるものなんですね、

なんか灰色でフカフカして

お洒落と言えば言い切れるような

素敵な見た目になっていました、

絶対食べたくはないですけど。

 

なお夫はこの後

野菜かごに山積みになった

腐れ根菜類を発見して

また同じような悶着を義父と・・・

 

(色彩的に文句なしな

劇的な腐海が形成されていた)

 

 

 

 

ともかく滞在中は

せめて我々が食事の

用意くらいはしますよ、

というのが善意からの

こちらの提案だったのですが、

後から思えば向こうにとっては

これも押しつけがましかったのか、

献立が豪華すぎるとか

量が多すぎるとか

前の晩に散々話し合って

「明日の昼はスパゲティ、

夜は義妹一家も一緒に

ミートパイを食べる」という

計画に落ち着いていたのが

当日昼前に突然

「夜にミートパイは

脂っこすぎる」

「だいたい誰が義妹一家を

食事に招いたんだ」となり

・・・わが夫は滅多に

怒りの色を

見せない人間なんですが

この時ばかりは

名作『走れメロス』の

冒頭部分みたいになってしまい。

 

 

 

 

嫁として私は慌てて

とりなしに入り

昼にミートパイ、夜にスパゲティ、

スパゲティのソースは

昼のうちに作っちゃおう、

ということにして、

で、この昼食の後に例の

トランプ対ゼレンスキー会見

起きてしまい、これは夫は

もう夕食には参加しない

心積もりだな、と

「夕食用のスパゲティソースは

お鍋にもう出来ていますんで!」と

義父に告げて我々は外出して。

 

そうしたら

夜の6時を回った頃に

夫の携帯に義妹と義母から

連絡が入ったんですよ。

 

「夜ご飯は6時半開始でいいの?」

 

「皆待ってるのよ、いつ来るの?」

 

それでノコノコ帰参したら

誰も食事の用意をしていなくて・・・

 

つまり我々はお食事準備要員として

体よく呼び戻された形になって・・・

 

夫は怒りをはじめとする

諸々の感情で

静かになっていましたが

私はそんな夫を見るのが嫌で・・・

 

でもそれは夫も同じことで

夫と義父の舌戦が勃発した

直接の原因は、私と夫が

食事の後に洗い物をして

布巾で拭いて乾かしたお皿を

食器棚に戻すじゃないですか。

 

わが義父は以前は

「食器は使用後に必ず

棚に戻す」派だったのが

この冬に家事担当者となって

考えを変えていたらしく、

食器は常に台所の机の上に

出しっぱなしに

していたみたいなんです。

 

それを私が棚に

仕舞ってしまったのが

よくなかったようで、

私のいないところでわが夫に

「ところで君の妻は何故

私の皿やカップをいちいち

どこかに隠すんだね、

私に手間と迷惑をかけて

喜んでいるのかね」

 

「・・・父さん、そこはまず

『洗い物をしてくれて

ありがとう』でしょう・・・?」

 

これが宣戦布告となり(以下略)。

 

一応嫁として私から夫に

「でも義父の気持ちもわかるよ、

自分の家の持ち物の位置を

勝手に変えられるのは嫌なものだ、

我々がもっと気を付けて

あげるべきだったかもしれない」

 

「君までそんなことを言うんですか?

僕は僕のことは何を言われても

我慢できますけど、君のことを

好き勝手言われるのは嫌だから

あそこで喧嘩を買ったんですよ?」

 

あっこれはフレンドリーファイヤ、

友軍誤爆であった、申し訳ない、

私は嫁である以前に君の妻、

そういうことなら私は

旗幟を明確に君の側につくぜ!と

私は夕食の準備をする際

昼に洗ってラックに

積んであった食器一切を

食器棚に戻すことなく

わが義父の晩餐席の正面に

塔あるいは

壁のごとく積み上げました。

 

 

 

 

つまり食事の間、義父は

他の人の顔を物越しにしか

見られないという

ある意味平安貴族のような雅さ。

 

何か言われたら笑顔で

「えっお義父様は私が

食器を棚に戻すのをご迷惑と

おっしゃったと伺ったので、

よかれと思って!」と

背景説明をする作戦だったのが

流石義父はそこらへんの

鼻が利くというか・・・

目の前の食器の壁など

存在しないかのように

食事の間中振舞っておりました。

 

嫁として生意気かもしれませんが

「これは相手として不足はない」って

深い感銘を受けましたよね。

 

 

なんか・・・でも本当に・・・

 

『神経戦』という言葉が

よく似合う3泊4日でした。

 

それでも義母も義父も

思っていた以上に元気そうで

そこは心からよかったです。

 

 

『塔』はですね、

バベルの塔というより

ロンドン名物

タワーブリッジ的な・・・

 

 

 

ああ、私、レゴブロック

子供の頃好きだったよな、と

童心に帰れたひと時でした

 

 

食卓に塔を築いた

経験のあるあなたも

食器は棚に戻したいアナタも

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