子羊の授乳お手伝いのため

毎朝通っている牧場に

時折預けられている

ボーダーコリー君。

 

 

 

 

正直圧倒的な美犬で

姿勢よく毛艶よく

眼差しには知性があり

人に対しても犬に対しても

徹頭徹尾フレンドリー。

 

しかし周囲の皆様は彼を

駄犬扱いすること甚だしい。

 

そんな彼とわが愛犬

アーシー(黄色大犬)は

現在挨拶の際にはお尻を

嗅ぎ合う仲になりつつあります。

 

 

駄犬君がさ・・・

 

健気でさ・・・

 

今朝とかアーシーと私が

勝手口からお邪魔するなり

「アーシーさん、どうぞ!

僕、アナタのぶん、

とっておきました!」と

餌皿のドッグフードを

差し出して来て

またこういう時の

アーシーは遠慮がないから

即座にお皿に

鼻を突っ込み咀嚼開始。

 

「アーシー、君は自分の朝食は

もう済ませたろ!」と背後から

声をかけたらアーシーはすぐに

餌皿から離れあら偉い、

じゃなくて君ねえ!

 

駄犬君のほうに私から

「アーシーはすでに朝ごはんを

食べているんだよ、それは

君が食べないといけないよ」と

声をかけると駄犬君は

素直に残った餌を片付け、

なんだ君、本当にアーシーに

お裾分けをしてくれたのか?

 

その後もアーシーが

裏庭に出るのを防ぐため

私が庭に続くドアをしめると

駄犬君が即座に飛んできて

鼻先で器用にドアを開け

「何するんですか僕と

アーシーさんは

裏庭に行って遊ぶんですよ!」

 

君はそういう考えかも

しれないけどねえ、と

また私がそっとドアをしめると

駄犬君は再び駆け寄って来て

「大丈夫ですよ、裏庭では

僕がちゃんとエスコートします!」

とドアを開け・・・

 

で、駄犬君とアーシーは

裏庭でひとしきり遊んだ後に

台所に戻ってきたのですが

なんか妙に距離が近く・・・

 

お茶をいただく私の足元に

アーシーは仰向けに横たわり、

駄犬君はアーシーのお腹の匂いを

ふがふがと嗅ぎまわり、

その間ずっとアーシーの尻尾は

力強く床を叩いていて、

つまりアーシーったら駄犬君に

ニオイを嗅がれて超ご機嫌。

 

なおこの後アーシーは

すっくと立ちあがり

そこらを歩き回り、

その後ろから駄犬君が

アーシーの足の間に

鼻を突っ込む形で

アーシーのお腹の匂いを

また嗅ごうとしたら

「アンタが私のお腹の匂いを

嗅いでいいのは私が

仰向けになった時だけよ!」

 

横っ面をはたかれた駄犬君は

しかしそこで激高するでも

悲鳴を上げるでもなく

「アーシーさんごめんなさい、

アーシーさん僕反省しました」

 

駄犬君、君は紳士だな!

 

なんかふと気が付くと

二頭は向かい合わせに座って

じっとお互いを見つめ合って、

で、駄犬君が

距離を詰めようとすると

アーシーが前脚で

駄犬君の額を抑えて

「近い近い近い、

そうじゃないでしょ」

 

「アーシーさんごめんなさい、

アーシーさん僕わからなくて、

僕どうしたらいいですか?」

 

たぶんね・・・

 

アーシーもそこらへん

わかってはいないと思うよ・・・

 

でも二頭の尻尾は常に

楽し気に振られていて、

つまり彼らの間には現在

友情らしきものが

存在すると思われるのです。

 

 

犬同士の友情が

末永く続くことを願っての

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