先日四輪バイクの後部座席
(というか荷物置き場)に
・・・いや、本当のところ
私には四輪バイクに対して
憧れみたいなものが
あったんですよね、あれを
いつか乗りこなせるようになって
みたかった(過去形)というか・・・
だって四輪バイクって
傍から見る分には
滅茶苦茶カッコよくて
楽しそうな乗り物なんですよ。
数年前にイングランドに行った時、
クリスマスの早朝、通りには
私と犬以外は誰もいない
冷え冷えとした薄暮の中を
四輪バイクに颯爽とまたがり
牧羊犬らしいボーダーコリーを
後部座席に乗せ
凍結した道を走ってきた
金髪の若い娘さんの姿は
今でも私の瞼に焼き付いています。
・・・タンデム乗車を
経験した今からすると
あのお嬢さんの
寒さ耐性は
超人級だったんだな、と・・・
いやむしろ牧羊犬ちゃんの体幹と
運転手であるお嬢さんへの信頼感が
凄いものだったんだな、と・・・
もう少し若い頃だったら
怖気づくことなく私も
ハンドルを切り回せたのかしら、
あれは勇気と若さゆえの
無鉄砲さが必要な
乗り物なのかもしれないね、と
自分を慰めておりましたら。
私は現在子羊の世話をするため
近郊の牧場に毎朝
行っているじゃないですか、
仕事の後はお茶を
振舞われるじゃないですか、
そこで世間話という名の
ここらへんの牧場の噂話を
聞かせてもらっているんですけど、
どこそこの牧場の奥様
(80代)(寄る年波のため
一人暮らしを諦め娘夫婦と同居中)が
「ガソリンが切れて
困っているらしいわ」
「ガソリンスタンドに
行く分もないんですか?」
「彼女の車は修理中で
工場にあるのよ」
「つまりその修理工場に
ガソリンがないという話・・・?」
「違う違う、彼女の
四輪バイクが
ガス欠になっちゃったのよ」
「はあ、四輪バイクが・・・
え、『彼女の』四輪バイク?
えーと、そちらの奥様
80代でいらっしゃいますよね?
誰がバイクに乗るための
ガソリンなんですか?」
「彼女が乗るのよ」
「80代の奥様が?四輪バイクに?
それはいったい何のために?」
「彼女のところの牧場は
まだ羊の出産が続いているのよ、
だから羊の様子を見て回るためよ」
・・・羊の出産を見て回るため、
ということはあれですよね、
一日に少なくとも2回、
理想的には3回・・・
スコットランドのだだっ広い草原を、
雨に濡れ滑りやすい草の上や
ぬかるんだ泥の上を
80代女性(一人暮らしが
不可能な程度には衰えて
いらっしゃる)が
四輪バイクで疾走・・・?
・・・私、もしかして
今から本気で練習すれば
四輪バイク運転デビュー
可能だったりしますかね・・・?
夢を見始めてしまっています。
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