子羊お世話職人見習い、
続けています。
最近の私は
『お腹がいっぱいの子羊』と
『ミルクのおかわりが
必要な子羊』の
見分けがつく程度にはなり
(子羊を上から眺めて
腹部が膨張しているか
していないかで判断する)
(ただ腹部が
膨張し過ぎているのも
よくないため注意が必要)、
同時に悪い意味での
慣れが出てきたのか
納屋内の段差で
つまづいたりなどもし、
これに歴戦の
子羊授乳作業猛者である
わが指導者の毒舌夫人と
牧場主奥様が
気づかないわけはなく、
本日は仕事の後のおふるまい
(コーヒーとトースト)の際に
『羊は怖い』という話を
たっぷり聞かせていただきました。
我々が今やっているように
人間にミルクを与えられて
育つ子羊のことを英語で
『ペットラム(Pet Lamb)』と
呼ぶのですが、こうした羊は
大人になっても人間を怖がらない。
そして大きくなっても
幼い頃に世話をしてくれた
人間のことは忘れない。
いい話だと思うでしょ?
しかしその結果、
人間側がすっかり油断して
牧草地に入ったところに
元ペットラムの集団が
「あ!給食のおばさんだ!
おばさーん!」みたいな感じに
駆け寄って来る、しかし
大人になった彼らはすでに
体重100キロを超えている、
そして一説によれば羊は
その気になれば
ウサイン・ボルトより
速く走れる、
体重100キロ超の
オリンピック短距離走
メダリスト集団が
重心低くこちらの
膝・太腿あたりに的を絞って
体当たりしてくる図を
ご想像ください。
よくて吹き飛ばされて怪我、
一番怖いのはそこで
こちらが倒れてしまうこと。
そうなると羊たちは
「おばさんどーしたのー」と
ぐりぐり人間の
身体を踏みにじってくる、
「壁なんかが背後にあったら
もう逃げ場がなくて最悪よ」
またほら羊の蹄というのが
小さいものですから
ひと踏みひと踏みに
全体重(繰り返しますが
100キロ超)がかかり、
それは本当に致命傷に
なりかねないらしいです。
「相手が元ペットラムじゃ
なくてもね、人慣れした羊に
こう餌をあげるでしょ、
羊が寄って来るでしょ、
それで羊が人間に近寄り過ぎて
前脚を人間の長靴に
入れちゃう時があるのよ。
そうしたらもう人間側は
なすすべなく
バランスを崩すしかないのよ、
後はもう息の根が止まるまで
羊に踏みつけられ
続けるしかないのよね」
今時の羊飼いは
四輪バイクに乗って颯爽と
餌を牧草地に
撒くことが多いのですが
四輪バイク参考画像:
「あの発明はね!多くの
羊飼いの命を救ったわ!
以前はだいたい年に
1人や2人は餌やり中に
羊に踏まれて亡くなったって
訃報が聞こえてきたものね」
なお羊に踏まれて
脚が折れたり肩が外れたりしても
相手は動物、生き物、
羊飼いは強めの痛み止めを飲んで
翌日も仕事に出なければならない。
羊飼いとは大変なお仕事です。
・・・私が現在
相手にしているのは
子羊で、大きさ的には
わが愛犬アーシー
(ラブラドール30キロ)より
まだ小さいんですけど、
それでも水バケツを
取り換えているときなどに
「おばさーん、お水より
ミルクちょうだーい」みたいに
まといつかれると
結構もう危ない感じです。
毒舌夫人は先日
手袋の上から子羊に指を噛まれ
出血していました。
羊飼いとは!
大変なお仕事です!
でも羊はカワイイ・・・
無茶苦茶に可愛い・・・
頑張る見習いです。
他の子達より小柄な子羊を
柵から出して(他の子に
哺乳瓶を奪われないように)
おかわりミルクをあげたら
その子はその後ずっと
私の長靴に鼻を押し当て
私の後をついて回ってですね
それはもう強烈に
可愛らしかったんですけど
この子羊が育ちあがった時に
これをやられたらたぶん
長靴に鼻を押しつけられた時点で
私は転倒するかもな、と
愛情の線引きって難しいですね
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