ところでわが夫(英国人)は
時々本当に私とは
物の見方も考え方も違うなあ、と
思わせてくれるんですけど。
私が一番好きな場面というか
歌と振りつけは、主人公が
事業で失敗した後に
酒場で事故憐憫に
浸っているところに
芸人たちがやって来てのあれ。
これ:
この踊りの振り付け、
非常にいいと
私は強く主張したい。
「音楽の旋律と歌詞と
振り付けがまさに
混然一体となりつつ
登場人物たちの個性も
よく考えられていて、
あれは本当に最初に
現場で通しリハをした時とか
関係者は楽しかったろうな」
私の言葉に夫は頷きつつ
「僕もあの場面については
色々思うところがあったんですよ」
「お、何だ、聞こうじゃないか」
「まず最初に確認ですけど
あの酒場は劇場付属の酒場、
とかじゃないですよね?」
「違うんじゃないか?
あそこは主人公がフィルに
共同興行を持ち掛けたのと
同じ酒場だと思ったけど・・・」
「そうですよね、劇場に
付属しているならあの時は
燃え落ちているはずですものね。
ということはあれは
街中の一般の飲み屋ですよね」
「うん、まあそうだな」
「あの時主人公は
一文無しのはずですよね?
どうしてお酒を
飲めたんだと思います?」
「・・・えーと・・・」
「芸人たちも飲み始めますよね?
誰が飲み代を払ったんでしょうか?」
・・・主人公のお財布には
酒代と電車賃が払えるくらいの
お金が残っていた、というのが
私の考えなのですが・・・
でもああいう状況で
限りあるお金を
お酒の席のバカ騒ぎに
浪費する男、というのは
冷静に考えるとダメすぎるな・・・
・・・私は単にあの
音楽と踊りを
楽しみたかっただけなのに!
同じ星を見ていても
考えていることは違う、
というのはこういう状態の
ことを言うのでしょうか。
フィクションを楽しむ時は
ある程度の嘘は呑み込むべし、を
問題なく無意識にできていた夫が
まさかこの作品で引っ掛かるとは。
不思議なものでございます!
あの場面、歌の旋律と歌詞、
どちらが先に出来ていたのか
監督からどのような
『希望』、全体構想が
作曲・作詞家・振付師に
伝えられていたのか
舞台作品が先に
あるわけじゃないから
監督はある程度
カメラワークみたいなものが
最初に頭にあって、
それに沿う形で動きが
作られていったのかなあとか
私はそういうことが気になるんだ
支払いの有無、
所有可能金額の上限じゃないんだ
・・・みんな違ってみんないい
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