昔はよく行われていたが、今はむしろ身体に良くないとされているもの
子供の頃、クラブ活動で運動中は水を飲んではいけないと言われていた。この根拠は諸説あるが、クラブ活動の監督は「水を飲むと血液が薄まり疲れやすくなる」と言っていた。血液中のブドウ糖が下がると言っていたのかもしれない。
子供だったこともあるのか、先生にそんな風に言い含められると、こっそり水を飲むと本当に疲れが出たものだ。
この話は今は完全に否定されているどころか、真反対の禁忌事項になってしまった。いつ頃からそうなったかは知らない。
今回、ワールドカップサッカーの本戦では、前半、後半の真ん中あたりで給水タイムが設けられていた。前半、後半とも23分目くらいである。そのため、ロスタイムがかなり長くなった。時代も変わるものである。
この給水タイムだが、この時間を利用してテレビCMをいれられるので、アメリカ的な発想である。
野球はテレビで放映する際、攻守交代やピッチャー交代の時にCMを入れやすく、非常に都合が良い。まるでテレビ向けに設計されたスポーツのようである。
一方、サッカーはそうではなく、給水タイムでも入れないと、ハーフタイムくらいしかCMを入れられない。走りっぱなしのスポーツだからである。実際、アメリカでサッカーの試合中にCMを入れたために、その試合唯一の得点が入ったこともあったと言う。
いずれにせよ、今、スポーツクラブの指導者が運動中に給水を禁じ、生徒が熱中症になった日には、裁判で責任を追求されるであろう。
子供時代に普通にあったことで、今は完全に否定されているものでは、「うさぎ跳び」なども挙げられる。うさぎ跳びは膝関節など、関節を痛めそうなところがいくつかある。他、上体起こしも状況によれば腰などを痛めそうである。
実は精神科でもかつては推奨されていたが、今は否定されていることがある。最も知られているのは、過換気症候群のペーパーバックの対応であろう。
これはおそらく過換気により炭酸ガスを吐きすぎて呼吸性アルカローシスに至るのを避けたいと思ったからであろう(炭酸ガスは酸性)。
実に理論的な対応に見えるが、酸欠や症状悪化、窒息の危険性が高いので、今は否定されている。
これは1989年、過換気症候群でのペーパーバックの危険性を指摘した論文が出たことにより常識が変わったのである。