
遅発性ジストニアとレンドルミン及びデエビゴ
遅発性ジストニアは向精神薬による重い副作用である。D2遮断作用の強い抗精神病薬で生じうるが、それ以外の向精神薬でも起こることがある。重篤なものはかなり稀だが、いったん起こると治療が難しい。抗精神病薬以外では、例えばリーマスなどでも起こることがある。
ベンゾジアゼピンは遅発性ジストニアに治療的なので、治療の1つとして併用されることが多い。例えリボトリールが挙げられる。
遅発性ジストニアでDBSを実施されているような人にもリボトリールなどのベンゾジアゼピンは多少は補助的に作用する。DBSについては以下のリンクカードを参照してほしい。
既に重い遅発性ジストニアが発症し、DBSを施行されている人の眠剤の変更には注意が必要である。今までベンゾジアゼピン系の眠剤を服用している場合、ベンゾジアゼピンでない眠剤に変更した場合、バランスが崩れジストニアが悪化することが多い。ベンゾジアゼピン系眠剤とは例えばレンドルミン(ブロチゾラム)やロヒプノール(フルニトラゼパム)などである。
なお、ベンゾジアゼピンでない眠剤とは、ロゼレム、ベルソムラ、デエビゴ等である。
変更した時、とたんに歩行がギクシャクし始めると、ベンゾジアゼピン眠剤がジストニアにかなり好影響を及ぼしていたことがわかる。
DBSを施行されているジストニアの人の歩行状態は、DBSからの電気刺激、リボトリールなどのベンゾジアゼピン系薬物及びベンゾジアゼピン系眠剤の総合的な作用によりバランスが保たれているのである。
その状況で、例えばレンドルミンからデエビゴに変更すると、それまでのホメオスタシスが崩れるので、むしろ変更しない方が良い。おそらくベンゾジアゼピンによる筋弛緩作用もなにがしか治療的に働いていると思われる。