海にいるサンゴは、動かないように見えますが生きています。
実はサンゴは植物ではありません。
クラゲやイソギンチャクと同じ「刺胞動物」という動物の仲間です。
宮古島や石垣島へ撮影に行くたびに、
あのきれいな青い海や白い砂浜に感動します。
でも、その景色を作っているのはサンゴたちです。
さらに、サンゴ礁は防波堤のような役割を果たし、
海から押し寄せる波の力を弱め、人の暮らしも守ってくれています。
そんなサンゴたちが、今、少しずつ姿を消しています。
原因の一つは、地球温暖化による海水温の上昇です。
先日の台風で先島諸島の海水温は一時的に下がりましたが、
それはほんの一時のこと。
夏になれば再び海水温は上がってしまいます。
海の中にいるのに、
まるで陸上で水をもらえない植物のように弱り、
やがて真っ白になって命を落としてしまいます。
漫画「あしたのジョー」の最後の矢吹ジョーのように、
真っ白になってしまうことから「白化」と呼ばれています。
この状況が続けば、
20年後には今のようなサンゴ礁を見ることができなくなるかもしれないと言われています。
では、僕にできることは何だろう。
沖縄本島でサンゴの赤ちゃんを育て、
海へ戻す活動にも参加しました。
でも、海水温が高いままでは、
せっかく育てたサンゴも、また白化してしまいます。
それは、子どもたちを一生懸命育てて、
砂漠に置き去りにするようなもの。
だからこそ思いました。
まずは、海をこれ以上傷つけないこと。
「サンゴを守る」と聞くと、
何か大きな活動を想像するかもしれません。
でも実際は、小さな行動の積み重ねです。
ゴミを一つ拾うこと。
サンゴの上に立たないこと。
海をきれいなまま、次の世代へ渡すこと。
僕は写真で一瞬を残す仕事をしています。
でも、その景色そのものを未来へ残せるかどうかは、
今日の僕たち一人ひとりの行動にかかっているのかもしれません。
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