静かな光のなかで淹れた、この日の中国紅茶。
やわらかな琥珀色があまりにも美しくて、茶海はガラスのものを選びました。
「こうどうはい」は漢字で公道杯。急須から注いだお茶をいったん受け止め、味わいを均一にしてから小さな杯へと分けるための器です。
透明な器に移した瞬間、紅茶の水色がすっと立ち上がる。
光を受けて揺れるその色を眺めていると、味わう前からもう満ち足りた気持ちになります。
この日使ったのは、インゲヤード・ローマンの耐熱ガラスボウル。
“USE ME COLD OR HOT”という言葉のとおり、冷たいものにも温かいものにも寄り添ってくれる頼もしさがあります。
無駄のないかたち。
けれど、どこかやわらかい佇まい。
中国紅茶の穏やかな甘みと、ほのかに広がる花の香り。
ガラス越しに見る色、白い茶杯とのコントラスト、急須の深い艶。
素材の違いが、それぞれの美しさを引き立ててくれる時間でした。
お茶は味だけでなく、器選びもまた楽しみのひとつ。
その日の気分や光に合わせて器を選ぶ――そんな小さなひと手間が、日常を少しだけ豊かにしてくれる気がします。
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