=転倒後3日目=
母の痛みは 相変わらず
強い状態をキープ
鎮痛剤は
最低4時間は
間を 空けなくてはいけない
しかも 服用は 一日4回まで
だけど 母は
薬を飲んで 3時間経つと
必ず 痛がり出す
次の鎮痛剤までの 1~2時間が
母はもちろん 私にも
本当に 地獄だった
お守りでもらった 強い鎮痛剤は
ネットで検索したら
特に高齢者の体には ダメージが大きく
安易には 使いたくない
なので
それを使うのは ギリギリまで我慢して
冷やしたり
湿布を貼ったり
体をさすったり
痛みを軽減する方法を
思いつく限り やってみた
思い立って
近くの整体院も 検索して
昨日に 引き続き
94歳母を アラカン一人で支え
2階から 転がり落ちそうになりながら
やっとやっと下ろして
連れて行った
はじめて行く そこの整体師さんは
見た目が プーさんそっくりだった
寝たきりの親を 長い間介護したそうで
そのせいか
母への対応が 実にやさしかった
プーさんは
母の具合を 聞きながら
背骨周りの筋肉に沿って
手際よく 鍼を打っていき
その合間 合間に
それは たいへんでしたねえ
痛かったでしょう
と寄り添う言葉を 挟んだ
そんな やさしさに触れて
私も
久しぶりに 穏やかな気分になったし
希望の光が見えた 気がした
これで
母の痛みが 軽減していけば
私は
プーさんの治癒力に 期待した
=転倒後4日目=
母は 食欲がなく
食べ物を ほとんど受け付けない
痛みは
ますますひどくなっている
おかしい
今までは
呻きながらも 起き上がって
這うようにでも トイレに行っていたのに
とうとう
起き上がることができなくなった
私は
再度 ダメ元で
おかあさん オムツ使おうよ
楽だよ
と言ってみた
今までの母だったら
絶対 首を縦に振らなかったのに
遂に
そうね
と言って 素直に従った
私は
この日も
命がけで 階段を下り
母を整体に連れて行った
プーさんは
昨日同様 癒やしムーブで
この日は 鍼にとどまらず
熱心に マッサージもしてくれた
でも
良かれと思って
してくれた その施術
それが
今から思うと
母の痛みを
増幅させてしまったことを
この時の私は
まだ 知らない

