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SNS時代、メディアの役割とは?

正直、芸能ゴシップ記事なんて、個人的にはどうでもいいのですが…

今、あるドラマの俳優さん同士のトラブルが週刊誌で報道され、話題になっていますよね。

 

その出来事から、色々と思ったことがあったので、書きたいと思います。

モニターに映る対談風の映像

 

今回の話題の件は、まだ事実は表に出ていないので、軽はずみなことは言えないのですが、

一般論として、一昔前から「事実とは違う情報が誠のように流れてしまい、つぶされてしまった芸能人がいる」とは、噂でよく聞きます。

(個人的には、あのアイドルだった彼も、その傾向があるのでは?と想像しているのですが…)

 

でも、今は、SNSで当事者が正々堂々と思っていることを話すことで、理解者を増やせるのですよね。

 

昔は、残念な噂が流れたら、たとえ事実と異なることでも、「沈黙を守る」ことが賢いと思われていましたが、

今は、正々堂々と自分の思いを綴る方が、身を守れるようになってきたのでしょうね。

きちんと逃げずに話せば、分かってくれる人も出てくるでしょうし。

 

私は仕事柄、「取材をして記事を書く側の人間」でもあるので、今回の件ですごく気になるのが、

一体、記事を書いた人は、「なぜ、証言者の情報だけを鵜呑みにしてしまったのか」ということ。

(※もちろん、今回の事実は、現段階ではまだ分かりませんよ?

ただ、「双方の言い分が食い違っている」のは事実のわけで)

 

まあ、事件、事故とは違い、芸能人同士のトラブルは、深く取材するより、「証言者ありき」で書いてしまうところがあるのかもしれませんね(※もちろん、いいことではありません)。

 

もし、加害者側と思われている俳優さんにも直撃インタビューして、「双方の言い分」を書いていれば、もっと公平性のある記事になっていたはずだと思うし、もう少しやり方はあったはず。

執筆者は、それが「事実かどうか」よりも、「話題になるのかどうか」の方を重点に置いてしまった可能性もあるのかも…?

 

でも、それで一俳優さんの「俳優生命を奪う」可能性がある、という重みは、理解していないと、まずいですよね。

(※とはいえ、一執筆者だけがどうこうできる話ではなく、編集部の「その原稿をチェックする人たち」にも責任はあると思いますが)

 

そもそも、今回の出来事って、「わざわざ報道するようなものだったのか」が、正直言うと、疑問。

 

加害者と言われている俳優さんが、明らかに「ヤバい問題を抱えた人物」ならまだしも、そうではなさそうですし、「双方の食い違いによって起こった現場トラブル」のような気がしますしね。

 

一般的に俳優さんは、自分で仕事の打ち合わせに出席することは少なく、マネージャーさんとか色々な人が間に入るので、本人の意思とは違う流れになってしまうことだってあるし、関わる人が増える分、認識違いなども出てくるもの。

 

そんな出来事が記事になっても、「その現場にいた人たちは、誰も得しない」ですよね。

 

 

今回の記事に限らずですが、世の中に出ている様々な記事の中で、事実と違うようなことが書かれていると、「誰が、何のために、こんなことを書いているのだろう?」と、ずっと不思議だったんです。

 

ただ、執筆者がどうだ、なんて話でもないのですよね。

媒体なんて、共同作業だし、執筆者がフリーランスであれ、社員であれ、自分の意思だけで掲載を進められるはずはない。

 

結局、その媒体の「暗黙のルール(どんな記事を評価するのか)」次第で、「書き手のスタンス」は変わってくるものなんですよね。

 

例えば、私自身が某媒体でインタビュー記事を書いていたときも、人気のある俳優さんをインタビューすることで、「その媒体の購買数やアクセス数を伸ばすこと」が良しとされていた傾向があり、

個人的には、「世間には注目されていないけど、素敵な俳優さん、映画監督をインタビューすること」もしたかったのですが、そういう案件は、編集部から取材許可は下りなかったですしね。

(※編集許可がなければ、取材はできないですし)

 

メディアの世界で、「売れること」「バズること」が最優先になってしまうのって、本当に危険だと思います。

今回の記事だって、結局、「話題になった」ことで、喜んでいる人はいるのかもしれません…

 

本来、世の中に情報を伝える仕事って、「人気があるから取材する(反響のあるものだから紹介する)」ではなく、「世の中に広めた方がいいことを書く」方が大事なのではないか、と個人的には思うんです。

 

むしろ、それをしないから、メディアの力は弱まったのでは、とすら思います。

メディアの存在意義につながる役割を果たしていないし、プロならではの「目利きによる取材」がないのであれば、一般のSNSと変わらないですしね。

 

結局、メディアも「利益ありき」の世界になってしまっているから、スタンスが変わってきてしまっているのでしょうしね。

会社も社員を生活させるためには、利益を出さないといけないですしね。

 

ただ、今回の件で、「今までは、事実とは異なる(と、本人は思っている)報道をされても、泣き寝入りするしかなかったような人が、きちんと思っていることを公にしたら、理解者が増えた」というのは、とてもいいことだと思いました。

 

今は、SNSで「当事者が弁解できる力を持っている」のだから、メディア側も取材に対しては、さらに慎重にならざるを得なくなってきますしね。

 

「メディアの在り方」は、今後、どのように変わっていくのか。

 

結局、「読者、視聴者次第で、メディアも変わる」ところがあるので、まずは私たちが情報をうのみにせず、常に「真実を求める姿勢」を持つことが大切、ということ。

 

私たち自身が、真実を丁寧に伝えようとするメディアや書き手を、応援する必要があるのだと、つくづく思うものです。

 

P.S.

実は、今回の件、俳優さんの立場で考えたとき、
「無茶ぶり」だなぁ!と思ったんです。
それについては、長くなるので、分けました↓

 

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