君へ
高校卒業、おめでとう。
いろいろなことがあった3年間。
だけど無事、卒業できましたね。
本当によくがんばりました。
(途中、首の皮一枚ってことが何度かあったからさ、
ひやひやした時もあった)
入学当初、抜毛症で帽子をかぶって登校しなくてはならなかったこと。
でも本当は、帽子をかぶるのは自分の意志ではなくて
親からいわれて強制的にかぶらされていたこと。
友達とのちょっとしたすれ違いが親にばれて
親が学校にのりこんできたこと。
本当は君はそこまでしなくていいと思っていたのに…
それなのに、おひるごはん代がもらえるかどうかは
親の気分次第。
だから朝も昼も食べてないなんて日も
よくあったよね…。
ほとんど外出しない母親にマッサージしなくてはならず、
遅刻する日もあった。
そんな親との関係がつらくなって
友達の家にいたら、警察に連れていかれて
児童相談所に保護されたこともありました。
その間、君はどうしているのかなって
私は遠くからずっと思っていました。
どうかどうか、いい方向にいきますようにと
願うことしかできなかったけど。
・
私と君がお話するようになったのは
高校1年生の秋ごろから。
君の話をきくたびに
よくここまで生き抜いてきてくれたと思っていたよ。
本当に君は強い。
私は君から話を聞くことしかできなかったけど
その中で、君はいろいろ気づいていった。
・
君は私に「どうしても友達にしつこくなっちゃうんだ」と言った。
本当に本当に切ない思い。
友達が自分から離れていくのが怖くて
ぴたりとくっついてしまう。
くっついたら嫌がられるし、だめだとわかってはいるけれど
自分を止められない。
相手がどんなになじってきても
君がどんなにムカつくようなことがあっても
「関係がつながっている」こと自体に意味があることだから
そういう関係をやめることができない。
離れられない。
だけど言われた言葉や態度には傷ついてしまうから
つらくなって私に話してくれた。
・
何度も何度も傷つけられることを繰り返しながらも
君は少しずつだけど
自分を傷つける人たちからは
距離をとれるようになっていきました。
もし私との関係の中で「君を傷つけない人間関係だってある」ということに
気づいてもらえていたならよかったな、と心から思う。
・
私との約束で
アルバイトも始めてくれたよね。
一つ目のバイトはなかなかハードな場所だったけど
君はあきらめずに二つ目のバイトを探した。
そして二つ目のバイトで、君は「仕事が早い」とたくさん褒められたし
そしてぐんと成長できた。
ちゃんと、君に合う場所はあるってこと、知れたんじゃないかと思う。
君はお金を稼ぐことのできる人だし
君はちゃんと自分で自分を生かすことができる人なんだ。
・
人生の最初の時代、
君は結構、過酷な生活をしてきた。
親の言う通りにするしかなくて
選択する自由のない人生だったのかもしれない。
でもそんな自由を奪われた人生から
自分を解放してあげて
「自分を幸せにする力をつけていく」
これが君のテーマなのかなと思ったりしている。
ゲーム好きな君だったらこんな言い方したら
伝わるかな。
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・
自分を幸せにする力をつける。
かっこいいよ、このテーマ。
私の人生にとっても大事なテーマだと思う。
みせてくれてありがとう。
もう君とは前のように話すことはできないけれど
遠くから君の健闘を祈っています。
離れているけど一緒にがんばろう!
たまには遊びにきてほしい
遠くのおばさんより






