コトの発端は木曜日にばあちゃんが
デイサービスから持ち帰った
一枚のプリントだった。
デイから帰って来たばあちゃんのカバンを開け、
このプリントを見つけた瞬間
じいちゃんの『こだわり』スイッチが入ってしまったのだ。
晩ご飯の時
そのプリントを持って来て
と、私たちにふってきた,
じいちゃん。
プリントの内容は
漢字クイズ。
昔の地名にフリガナをつけましょう
という問題がいくつかのっていた。
けっこう、難しい問題。
鉛筆書きで、答えの欄がいくつか埋めてあった。
ばあちゃん、わからないながらも一生懸命考えたようで。
2~3問、合ってるのもあった。 すごいじゃん。
じいちゃん、
この中で一つだけ読めない問題があったようだ。
伯耆
という字
鳥取の旧地名というヒントが添えられていた。
ワタシ達もわからない。
日本地図を引っ張り出して
しらべてみた。
載ってはいたが
読みがなまでは付いていない。
そんな時は 最強パソコン検索。
(いかんね。安易な道だ。)
数分で解明。
じいちゃんに伝えると
「自分達にもわからん問題を
こんなばあさんに出したって意味ないだろう。」
と、ブツブツ。
あのね。
学校の試験じゃないわけよ。
出来る出来ないが問題じゃないの。
ばあちゃんたちが
「あーでもない。こーでもない。」って
考える過程に意味があるんだから。
と思ったんだけれど
じいちゃんに言うと話がややこしくなるから
言うのをやめた。
と、普通ならここでコトは終わるのだが
そうじゃないのが、じいちゃんのネバっこい性格。
翌日もずっと『伯耆』が気になっているご様子。
お得意のワープロでなにやらゴソゴソやってる。
まあ、頭使うのは良い事だ。
そして、そのまた翌日の土曜日。
ばあちゃん、デイサービスの日なのだが
ワタシは用事で、8時前に出掛けなくてはならなかった。
デイの送り出しは仕事が休みのダンナに頼むとしても
ばあちゃんの着替えだけはやっていかなければ。
朝食の準備を大急ぎで済ませ、出掛ける用意をした後、
7時半。
着替えを持って2階へ。
デイサービスに行く日でも、
起きるのは8時の人。
案の定
ばあちゃんは布団の中で爆睡中。
「ごめんねぇ。今日はデイサービスがあるから
着替えるだけ着替えてね。」
と、無理やり起こす。
いつもただでさえ、ボーっとしているところを
起こされたばかりで服を着替えろというんだもん。
そりゃあ無茶だ。
作業の途中、今自分が何をやっていたか
わからなくなるので
着替えは遅々として進まない。
昨夜、
「明日は、朝早く出なけりゃいけないんで
ばあちゃんの着替え、早めにするからお願いね。」
と頼んでいたのにも関わらず、
じいちゃんは知らんぷりでワープロ操作。
まあ、こちらの都合に配慮してくれることなど
期待してもムダなのだが。
出掛ける時間が迫ってきて
焦りながら着替えをしていると
じいちゃん
「あしゅらさん、やってみてくれんか。」
(時間がないんだってば!)
(ばあちゃんの着替えせねばならないんだってば!)
超ムカプチ状態で、
ばあちゃんを手伝って着替えを済ませ
(もう、タイムリミット。自分でお着替えは無理!)
「ごめん。時間ないから。」と
早々に部屋から退散。
ダンナに後を頼み、
大急ぎでうちを出て、
時間ギリギリに間に合った
昼過ぎ、
用事を済ませて
帰ってくると
今度はダンナが
プンスカ怒っていた。
長くなったので、怒りの理由は次回!
↑
『伯耆』
鳥取近辺の方は
常識問題だよね
わかんない方には
次回解答
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